タバコをやめよう!
■本当に恐ろしいタバコの害:周りも吸っているから大丈夫?
■喫煙者+非喫煙者 口腔内写真比較
■タバコを吸っている人の現状
■目で見えるタバコの有害性
■全身への悪影響
■タバコは吸っている若い時期に影響が出にくいので恐ろしい
■他への悪影響:間接喫煙と次世代継承
| 本当に恐ろしいタバコの害:まわりも吸っているから大丈夫? |
私の実家は田舎の建築業関係の会社である。そのため何人ものいわゆる建築職人に小さい頃から出くわす機会があった。仕事中のくわえタバコや仕事の空いた時間(いわゆる一服するという)職人さんたちが吸っている光景はとてもかっこよくそして気持ちよく見えた。タバコはほんとに人々にとって生活上無くてはならない必需品だと小さい頃は認識していたが、私が歯医者になって臨床経験を積むに従ってその思いはまるっきり一変した。
タバコによる口の中の害は一目瞭然で、吸う人、吸わない人の違いがはっきりと目に見えて分かる。いくら歯を治しても再度悪くなり、特に若い時からタバコを吸っていて中高年で悪くなって来た時にはもう遅い、歯が残らないというのが現状である。
歯につくタバコのヤニだけが害と思っている人が多いが、ほんとうは体の中に溜まる有害物質(ニコチン、タール、一酸化炭素、etc.・・)が恐ろしいのである。
また自分の歯磨きの仕方が悪く、歯が悪くなった(ぐらぐらする)と思っていらっしゃる方が多いが、実はそのタバコの有害物質で悪くなる方が多いのである。しかも周りで皆吸っているから怖くない・・と思っている人はきっと多いはずである。しかし最後にその付けは自分に回って来るのである。
| 私の両親や親戚、兄弟もタバコを吸う人がいなく(もちろん私も吸わないが)家の中では全くタバコを吸う人やそれにかかわる環境がなかったので、今になってそれがよかったかもしれない。 しかし小さいころは上記の光景が社会の一般的常識だと思っていた。 |
→ たばこで今にも歯が抜けそう |
| 喫煙者+非喫煙者 口腔内写真比較 |
喫煙者 26歳男性 |
非喫煙者 68歳男性 |
喫煙者 27歳女性 |
非喫煙者 23歳女性 |
喫煙者 58歳男性 |
非喫煙者 45歳男性 |
| タバコを吸う人の口の中と容貌 |
私がたまたま目にした本で他の歯医者の先生殿も、同様にタバコ有害性について下記の写真のように述べられておられたので以下、抜粋でご紹介する。
※ 以下、写真参照:著者石井正敏、タバコをやめよう
? 歯医者さんからのメッセージ ?
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タバコを吸う人の口の中
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タバコを吸わない人の口の中
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肌の色が黒くなり乾燥肌、白髪やしわも多くなり
普通の年齢よりいくぶん老けてみえる
口腔内の歯肉も厚く黒っぽくなる |
歯の表面も汚れ、口腔内の歯肉は肥厚して 厚く黒っぽくなる |
舌も汚れやすくかさかさになる |
皮膚も黒ずみ乾燥肌になる |
| タバコを吸わない人の口の中と容貌 |
肌につやがあり健康的に見える
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| ニコチンが体に及ぼす悪影響 |
| タバコを吸っている人の現状 |
あなたはもしコップの飲み水の中に目に見える小さな生きた原虫がいたとしたらそれを飲むであろうか。いやその原虫がいたコップの中の水を煮沸してその原虫が死んでしまったとしてもあなたはその水を飲まないであろう。
ではタバコの中にはその原虫の何倍もの有害物質がいるのになぜそのタバコを吸い続けるのであろうか。そのタバコに含まれている有害物が目に見えないからであろうか。その有害物が体にタバコを吸った瞬時に影響を及ぼさないからであろうか。しかしその有害物はあなたの健康な体を月日が経つに連れて少しずつ、少しずつ、虫食んでいるのをご存知だろうか。
これを知らずにタバコを吸っている人が何人いるであろうか。いや頭で分かっていても依存性がある為、吸っている間は害が分からなく、年々、年が過ぎ、やっと体に異変や何か障害が起こって始めて分かるのである。しかも体に異変が起きたり、歯周病になって歯がぐらぐらしてタバコが悪いと分かったときには手遅れで歯を一生懸命磨いても、歯医者が治療を施しても、ほとんどその歯のぐらぐらは治ることがなく抜歯になるのである。そうやって徐々に歯を無くしていくのである。
| 目で見えるタバコの有害性 |
私の20年の臨床経験で見られる喫煙者の歯科の臨床的特長の感想を述べると、タバコを吸われる患者さんは喫煙年数と関係して今まで吸った総本数が多ければ多いほど歯周病で、歯の喪失や動揺(ぐらぐら)が顕著に見られる。しかも歯だけではなく他の体内の部分(呼吸循環系等)も何かしら異常のある方が多いのが現実である。お口の中の歯肉の色は黒っぽくなり、舌の表面もかさかさした感じになり、歯肉の色などお口の中の変化だけではなく、顔の皮膚もやや黒っぽくなり、肌のつやも(男女問わず)乾燥肌みたいにかさかさした様相を呈している。
これに比べて吸わない方(20代から吸っていなかった方)は年が60歳以上になっても歯がほとんど残っており(歯が残るというよりも歯を支えている骨が吸収してなく、きちんと残っている) 顔の容貌が若く見え、年寄っても歯肉がピンク色を呈しており、ほんとに健康的である。もちろんタバコを吸わない方でも虫歯や歯周病で歯がない方もあるが、しかし虫歯や歯周病はあっても歯を支える骨が残っているため、歯がぐらぐらしない強い歯に回復する割合が大きいのが現実である。
今では喫煙本数が多い方は私自身ある程度第一初対面や道を歩いているただの人でさえ顔の肌(皮膚)の感じからタバコを吸うか吸わない人かだいたい分かるようになってきました。そんなにはっきり分かるものだから私自身ほんとにタバコというものは体の状態を変化させ、有害なものだなぁ、と痛感します。なんせ歯科医は患者の口の中や周りの皮膚といつも対面しているし、内科医や他の医師よりも歯の治療で患者と接近しているので、それらの様相が視覚ではっきり判断できるのです。ある意味ではタバコを吸われる、吸われない方の違いを口の中ではっきりと目で認識できるので、内科医よりタバコの危険性が身を持ってわかるかもしれません。
| 全身への悪影響 |
タバコが及ぼす体への悪影響をまとめると
1. ヤニが歯の表面につき歯垢を引き付け虫歯や歯石を多く作り、歯周病の環境を作りやすくする。しかも歯ブラシでヤニは取れない。
2. ニコチンの歯茎に対する反応としてメラニン色素(黒いもの)細胞が増殖し、歯肉が黒くなり、歯肉が薄いピンク色を呈せず黒っぽく歯肉が肥厚する(黒く厚く硬くなる)。
3. ニコチンの作用で、歯槽骨や歯肉の中の毛細血管が収縮しており、細菌を殺す血液の成分が細菌の入るのところまで届かないので細菌の力がどうしても勝ってしまうため口の中は年中いつも歯周病のような状態になっている。
4. ニコチンやタール、一酸化炭素、その他の有害物質による体のビタミン吸収阻害や免疫抵抗性が極端に落ちている。これがストレスと絡めば一層悪くなりやすく、ストレスがある方、ためる方ほどタバコが多いかやめられないので悪循環になる。
この4が体に最も影響しているといわれ、いくら歯を磨いても免疫抵抗性が弱く歯槽骨がだんだん溶けていく。要するに患者さんもしっかり歯磨きしていても歯医者が一回の治療時間を多くそして長い期間かかって質の高い治療を行ってもそのタバコの作用によって治療したものが、まただめになりやすいということなのです。
タバコは吸い続けていると後で必ず付けがまわって来るのである。
| タバコは吸っている若い次期に影響がでにくいのが恐ろしい |
タバコの恐ろしさは若い年代(吸って間もない頃すぐに)影響が出ないので恐ろしい。しかし依存性(ニコチン中毒)が強いのでそのままタバコを30歳、40歳、50歳代まで吸い続けその頃に始めて体の変調や重度の歯周病の症状が現れてくる。そのときいざタバコを止めようとしても依然性(ニコチン中毒)がとても強いので、止めるのになかなか難しい。
そのままあきらめて一生タバコを吸ってしまい歯をなくし入れ歯になる方が多いというのが現状である。しかも歯をきちんと磨いても歯医者で歯のお掃除を年に数回行ってもタバコによる体の免疫機能低下で知らない間に歯周病が進行して状態が悪くなっており、何回も歯医者に通う頻度が多くなり、最後には悪くなった体(歯)の絶望感と医者(歯医者)に対する不信だけが残る。
| 他への悪影響:間接喫煙と次世代継承 |
もう一つタバコの悪影響として吸う本人だけではなくその人が吐いたタバコの煙を周りにいる家族が吸うとその家族にも影響が出で来るということは今や社会常識である。
また両親がタバコを吸っていたら子供はほぼ90%吸っていて、それが1代、2代、3代と同じように歯や体を悪くする傾向にある。だから私は早いうちにこの悪循環を断ち切るため、大勢の大学生や若い方には禁煙を強く奨めている。
タバコで多くの税収が取れるかもしれないが、国民のお手本となる政治家や子供たちのお手本となる学校の先生たちが堂々と公の場でタバコを吸うのではなく子供たちの将来のことを考えて吸っていただきたいものである。
そうすると自然に国の医療費も減り、患者もドクターもお互いに困ることは少なくなるのではないでしょうか。
歯医者は少ない患者でも自費(保険ではない)を勧めて歯を削れば多くの収入も得ることができます。しかし医療の道として、収入は少なくともたくさんの患者への虫歯や歯周病の予防そして禁煙を奨め、なるだけ歯を削らない、手をつけないほうが後々患者歯医者相互に利益もあり、末永くお互いhappyになると思うのです。




