歯周病治療
■歯周病とは
├■歯周病の起こる原因
└■歯周病の予防と治療
■外科による治療法
├■外科手術
└■初診時の口腔内の状態と最終治療後の状態の比較
■薬による内科的治療法(最新治療)
└■治療順序
■顕微鏡とTVモニターによる口腔内細菌の検査
■口腔細菌検査臨床風景の動画
| 歯周病とは |
| 歯の周りを支える組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨:下図参照)が細菌に感染して歯ぐきの炎症や歯を支える骨が失われる病気です |
| 歯周病の起こる原因 |
歯周病の原因となる要因はいろいろ説がありますが、以下のような要因が主にあげられています。
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| 不適切な歯磨きにより歯の表面に噛んだ食べ物が残り、そこに細菌が付着し細菌が出す酵素により、歯垢という白い粘着物ができます。その粘着物は90%が細菌と言われ、それが歯肉の炎症や歯槽骨の喪失を引き起こします。 |
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| タバコのニコチンなどの作用により、体の中の血流が悪くなり、細菌と戦う体の免疫防御反応が著しく弱くなり、歯ぐきの中の細菌の力が強くなって、歯周病を引き起こします。 |
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| 糖尿病など全身疾患の病気があると、これも体の免疫防御反応が弱 くなっている為、細菌の力が強くなり、歯周病を引き起こす。 |
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| 繊維性の多い食物を全くとらず、柔らかい物が多い食事は歯に停滞しやすいので、虫歯や歯周病の原因になる。またビタミンの摂取は体、もちろん歯や歯ぐきにとって欠かせない。 |
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| ストレスが多いと体の免疫機能が低下すると言われている。体 になるだけストレスを溜めないよう注意する。またストレスが 多いと歯ぎしりの原因にもなる。歯ぎしりは歯周病を引き起こ し、悪化させやすい。 |
| 歯周病の予防と治療 |
歯周病予防の基本となるのはやはり規則正しい歯磨きである。患者さんが医院に来られて「私は歯磨きをしっかりやっているのに虫歯や歯周病なるのです」と時々言われるのですが、ほとんどの人は「歯を磨いたつもり」になっているだけで磨き残しがある方がほとんどです。
大事な事は例えば朝起きて、眠気まなこでただ漠然と歯を磨くのではなく、時間をかけ、心から「歯槽 膿漏や虫歯を作らない」という強い気持ちがないとうまくいきません。歯と歯の間には食べ物が詰まり易く、そこから虫歯になったり、歯周病になっていきます。デンタルフロス(糸ようじなど)で歯と歯の間を必ず掃除する必要があり、そのためには時間をかける必要があります。
特に会社勤めの人は朝忙しく、家を出る直前に10?20秒やるだけの
人が多くいます。また、夜も帰ってくると疲れて歯磨きを怠る方もいらっ
しゃいます。毎日の歯磨きに時間を十分に取るような生活習慣を身に
付けないと長続きしないというのはいうまでもありません。
小さいお子さんがいらっしゃる方は小さいころから習慣付けしておく
必要ことが大切だと思います。
| 外科による治療法 |
| 外科手術 |
外科的治療法: 重度に進行した歯周病は外科的に処置を加えないと良くならない場合があります。その主な目的は、深くなった歯周ポケットの切除、深い歯周ポケットの中の歯根面に付着している歯石の除去、歯周病によりでこぼこにされた歯肉下の骨を滑らかにきれいにすることです。以下に外科処置の詳細および各治療ステップを示していきます。
注意)喫煙中の方には基本的には外科手術を行いません。また元に戻る確率が高いからです。望まれる場合は長期の禁煙が確認した上で治療を開始します。
(1) 初診時の口腔内の状態:歯と歯の間に黒い歯石が見られ、歯肉は腫れている
(2) 患者の熱心な歯磨きと医師や衛生士の機械的な歯のクリーニング(PMTC)により、 歯肉は艶を取り戻した。
(3) 上の前歯は少しぐらぐらするので、歯と歯の間をボンドで止め固定した。患者の熱心な歯磨きにより前回よりいっそう歯肉が引き締まり健康になった。しかし歯周ポケットは深いままなので外科によりポケットを除去しなければならない。この状態は治ったように見えるが、これは見せかけの治癒で歯周病はほんとうは完治していない。
(4) 外科処置前に上の歯の虫歯治療と6本の歯の動揺(ぐらぐら動くこと)防止目的で 歯を削って6本を一まとめにした仮り歯を入れ固定しなければならない。
(5) 上の歯に仮り歯を装着した状態。このあと歯周ポケット除去を行う外科手術に移る
骨が異常に吸収しているので歯冠が長く見える。また歯の根っこの表面に歯石が見られ、
これが存在する限り、歯周病はよくならないのでこれを取り除くのも一つの大きな外科の
目的である。○印で示しているのは歯周ポケットの中で歯根面に付着していた歯石である。
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(6) 歯根に付着していた歯石を除去したところ。 またもう一つの大きな外科の目的は細菌作用により、歯周骨がでこぼこにされた所をスムーズに骨の形を整えることである。 |
(7) 歯周外科により、歯根面全体と 骨表面がきれいに清掃、整えられた。 | |
(8) 歯肉を閉じて縫合した状態 |
(9) 歯肉縫合後仮り歯を入れた状態 | |
(10) その上に歯周パック(歯周包帯)を張った状態 |
(11) 術後1週間後、歯周パックを除去したところ | |
(12) 縫合糸を除去したところ |
(13) 上下全歯牙の歯周外科が終わって 2ヶ月が経過した状態 | |
(14) 下顎歯列の矯正中 |
(15) 矯正治療後の状態 | |
(16) 上下歯牙に最終段階のかぶせ物を作っていく |
(17) 上下歯牙に最終補綴物が入り 治療が完了したところ |
| 診療時の口腔内の状態と治療後の状態を比較 |
初診時の口腔内の状態 |
最終治療後の状態 |
| 薬による内科的治療法(最新治療) |
これは歯茎につける薬によって、深くなったポケット内に存在する細菌を殺し、または抑制・コントロールする療法です。この治療は比較的早期に治癒の兆しが感じられ、お口の中のねばねば感や口臭なども取れていきます。
この治療は新しい歯周病の治し方で、口の中の歯周病菌(当ホームページに動画で紹介)とカビが口の中で、密接に共存していることがわかり、そのカビを殺すことにより、歯周病菌をなくすことも目的としています。外科を強く好まない患者さんや全身疾患、体力不足などで外科処置ができない方にとても有効です。
この方法は平成13年11月20日の朝日新聞(夕刊)とインターネット(asahi.com)に掲載されました。
平成13年11月20日の朝日新聞(夕刊)の記事
ASAHI.COMインターネット記事
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| 治療順序 |
まず初診でX線診査並びに口腔内診査をします。その後患者の口腔内より直接歯垢とり顕微鏡下で細菌をチェックします。診断後、当療法に値する場合は患者に薬を投与し、以下の内容を説明します。
軽度の歯周病患者の場合は歯ブラシに1滴つけて1日1回、重度の疾患の場合は1日2?3回、1?2週間歯磨きしてもらいます。特に急性症状がある歯槽膿漏の場合は抗生剤(飲み薬)と併用して治していきます。以下写真で、アムホテシリンB液の使い方を説明します。
(1) アムホテシリンB液 (抗カビ剤) |
(2)容器から1滴取り出す。 |
(3)歯ブラシに液をつける | |
(4) 歯茎のマッサージに重点をおき、口腔内全体を歯磨きする。 |
(5) 歯磨きが終わった後、市販のうがい薬 または、水20?30mlにアムホテ シリン B液1滴をコップに入れる |
(6) 30秒?1分間うがいをする | |
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最初のアポイントから約1週間これを続けてもらい、その1週間後に状態をチェツクします。症状が改善していたら歯のクリーニング(PMTC)の段階に進みます。また、より一層の歯茎の健康を目指すため、症状や状態に合わせ何回かに分けて歯のクリーニング(PMTC)を繰り返します。 これだけで大部分の歯槽膿漏が改善します。しかし一番大切なことは毎日の歯磨きをしっかり続けないといけないことです。これを守らないとまた元の状態に戻ってしまいます。 |
| 顕微鏡とTVモニターによる口腔内細菌の検査 |
診療台とTVモニター |
顕微鏡とTVモニター |
診療台でお口の中の歯垢を採取し、顕微鏡の映像をTVモニターで写しながら患者さんに説明いたします。
| 口腔細菌検査臨床風景の動画 |
採取した歯垢を顕微鏡でみた映像です。
| 口腔細菌の動画 ナローバンド(64k)の方はコチラ ブロードバンド(300k)の方はコチラ |
| 口腔細菌検査臨床風景の動画 ブロードバンド(300k)の方はコチラ |




